うつ病?躁うつ病?

うつ病と思ってた。でも….pdf 直
双極性障害と上手につきあっていくために….pdf 直

 久しぶりに双極性気分障害躁うつ病)に関する本、特に自分で出来る心理療法に関する適当な本は無いかと、Amazonなどで検索してみた。十数年前に私が躁うつ病と診断された当時(※)と比べ、双極性障害に関する本が遙かに増えているのに驚いた。あまりにも関連する本が多すぎて、適当な本はなかなか見つけられずにいる。

 しかし、双極性気分障害に関する本が増えたのは、「うつ病だと診断され、治療を続けているのになかなか治らない患者が、実は双極性気分障害(Ⅱ型)だった」というケースの多さが認識されるようになってきたことの現れなのだろう。私自身、十数年前、初めて受診した心療内科躁うつ病の可能性を尋ねると、「あなたの症状から考えて、あなたは絶対に躁うつ病ではありません。間違いなく、うつ病です」と言われた。その後、渡り歩いた数件の病院でも、ほぼ同様。ようやくたどり着いた現在の主治医により、初めて躁うつ病と診断され、治療を開始した(※)。

 躁うつ病に関する情報が増えたことにより、情報の取捨選択が難しくなったという側面はあると思う。しかし、うつ病だと誤診されていた患者が、実は躁うつ病(双極性気分障害Ⅱ型)であるとの正しい診断を受け、適切な治療が行われるようになってきているとすれば、それは好ましいことと言えよう。

(※註)
 最後にたどり着いた今の主治医ですら、躁うつ病の可能性には懐疑的であった。私が自分が経験している症状を列挙し、それが躁うつ病に関する本に記されていた症状と酷似していることを告げて初めて、「うーん、どうだろうな。しかし、そういうことなら、躁うつ病かも知れんな。では、躁うつ病ということで治療を始めるか」ということで、気分安定薬による治療を始めたというのが事実である。