私と一緒に、躁うつ病と闘ってくれる「味方」、勝手に増員中。

 双極性気分障害、いわゆる躁うつ病は、その名の通り気分が上がりすぎたり落ち込みすぎたりするのが特徴。

 私に限らないと思うが、躁状態では思考が発散し、思い付くままに大声で、早口で喋りまくる。放っておくと、この症状はますますエスカレートする。逆に、この症状をコントロール出来れば、症状の悪化をある程度抑えられるようだと気付いた。幸い私の躁状態は、少し前から自分で気付ける程度に落ち着いてきている。そこで、「躁状態だと気付いたら、落ち着いて、ゆっくり話そう」と考えることにした。
 これを職場の先輩に話したところ、「それなら、躁状態だと気付いたら、戦場カメラマンの渡部陽一さんみたいに喋ればいいんだね」とおっしゃって下さった。

 そこで、戦場カメラマンの渡部陽一さんに、躁うつ病と一緒に闘ってくれる「味方」についていただいた。

 味方は多いほど良いということで、心を落ち着けさせてくれる語り口の方を探した。そして、今度はNHKの「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」のナレーションなどでお馴染みの、田口トモロヲさんにも参戦をお願いした。

 さて、躁状態対策は二人に増えた。次はうつ状態対策だ。

 うつ状態だと、私(これも私に限らないだろうが)は、自分は救いようも無く劣った人間だ、生きていてもどうしようも無い人間だ、生きていること自体が迷惑なんじゃないか、自分は必要とされていない、不要な人間なんだ、そんな思いが止まらなくなる。ある種の妄想みたいなものか。これも放置すると、症状はどんどんエスカレートして悪化していく。こんな自分にストップをかけるのは、長年、躁うつ病と付き合っているが、非常に難しい。でも、早めにストップをかけることができれば、症状の悪化を食い止められるのでは無いか、食い止められないまでも、ある程度抑えることはできるだろう。そこで新たに、「ちょっと待ったー!」でお馴染みの、「とんねるず」のお二人にも参戦をお願いした。
 ネガティブなことを考え始めた自分に気付いたら、すかさず「ちょっと待ったー!」
(「ちょっと待ったー!」と「とんねるず」の関係が分からないという方は、検索してみて下さい。)

 また、これも職場の先輩のアイディアなのだが、「妄想が止まらないのが問題だとしたら、『ストップ!・ザ・妄想族!』の呪文はどう?」と。これは誰に頼んだら良いのかよく分からないのだが、とりあえず「族」の取り締まりといえばこの方かな、と。ちょっとユルいキャラだけど、実のところ「族」は私の中にいる相手。いじけてる「族」を取り締まり、慰めるには、むしろこのユルい方が適任かも知れない。

 これまでも、妻、両親、弟妹、友人、職場の皆さんなど、多くの方が病気と闘う私の「味方」になってくれている。
 味方がさらに増えて、さらに心強くなった。(勝手な、バーチャル味方だけれど(笑))
 さあ、負けないぞ、躁うつ病

 うつ状態になった俺、躁状態の俺からのメッセージ、ちゃんと読めよ!)