21年前の私を発掘。暗すぎる…

 なんじゃこりゃ!?学生時代に書いた詩のようなものが出てきた。1991/05/19 とあるから21年前、大学3年生の時のものだ。

 読んでいてうんざりするほど暗い内容だ。ある程度は自覚していたが、私はこんなにも根暗だったのか。「殻に閉じこもる自分との葛藤」といったところか。すでに、かなりの鬱状態に支配されている。

 読者を不快にさえしそうで、とてもブログに載せるような内容でもないかもしれぬが、これを書いたのも私。今の私へとつながる過去の私。だから敢えて晒すとしよう。

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どうしてこんなに淋しいのだろう
どうしてこんなに虚しいのだろう


僕のまわりにはたくさんの人間がいて
僕はその中にいる
それなのに僕はひとりぼっち
そんな気がする


色々な人と色々な話しをする
笑いながら はしゃぎながら
でも 僕の心は 誰ともつながっていない
そんな気がしてしまうのは なぜだろう


僕はいつも 他人に対して
表面でしか 接してこなかった
表面でしか 接してこられなかった


なぜ? どうして?


僕はいつからか 自分のまわりに壁を作り始めた
怖かったのさ
本当の自分を そのまま外に放り出すのは


壁を作った僕は安心した これで大丈夫
壁が壊れそうになると もっと丈夫で厚い壁をこしらえた
そうやって僕の壁は どんどん厚く丈夫になっていった
その壁の中で 臆病者は安心して暮らすようになった


壁の中の臆病者は ある時 ふと気がついた
外の音が聞こえない 外の風が入ってこない 外から誰も訪ねてこない
こいつは大変だ


あわてた臆病者は 急いで壁を壊し始めた
壁を壊していった僕は 外の心地よい風を微かに感じた
外の楽しい音を微かに聞いた
そして嬉しくなった


しかし 壁はあまりにも厚すぎた 丈夫すぎた
僕はだんだん息切れがしてきた
そんなある日 薄くなり始めた壁のすき間から
冷たい風が入ってきた 嫌な音が聞こえてきた
そして気がつくと僕は また昔のように壁を作り始めていた


こんなことではいけない 壁を壊さなくては
気を取り直して 僕はふたたび 壁を壊し始めた
でも ふと気がついてみると 僕は
壊した壁を また修理している


壊しては直し 直しては壊す そんなことの繰り返し
ただ 時間だけが過ぎ去っていく
ただ 体だけが疲れ切ってゆく
一向に進まない


どうしたら いい……

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 今も鬱状態で悩むことは多いけれど、こういう悩み方は無いように思う。私が少しは成長した?いや、まわりの方に育てて頂いたと言うべきかな。
 もっとも、20年以上も前の話だ。あのまま足踏みを続けていたのではなさそうで、少し安心した。