大丈夫か?俺の頭?

 近頃、記憶力、理解力、思考力、説明力、いずれにおいても著しく低下していると感じてならない。

 記憶力の低下だけなら年齢(41)から、「みんな、そんなものだよ」と言われる。散らかった部屋や机を片付けてみたら、行方不明者は確かに減る。常に何かを探している状態は、整理の悪さも多分に影響しているようだ。

 しかし、思考力、理解力、説明力の低下が著しい。主治医は「うつ状態の症状だから、病状が安定すれば解消する。心配ない」と。

 だが、それだけだろうか?近頃は、知人と簡単な話しをしていても、自分が何を伝えようとしているのかが分からなくなることがしばしばある。

 伝えたいことは分かっていても、どう説明すれば良いのか、ちょうど良い文句が出てこない。二重否定などが出てくると、いちいち立ち止まって、「これこれこうでは無い、の反対だから、ええっと…」という体たらく。挙げ句、何を伝えたかったか、よく分からなくなる。目も当てられぬ。

 仕事で、本来、自分が考えて指示するはずの作業も、こちらがもたもたしている間に相手がテキパキと段取りを考えてくれる。それだけならまだしも、その説明が一向に理解できない。私以外の人たちは、すんなり理解しているというのに。こうなるともう、救いようが無い。

 主治医の言葉に甘んじて、頭を使うことを怠けてきたのが、大きく影響しているのでは無いだろうか。「病気が治れば頭は以前のように使えるようになる。今、ちゃんと使えないのは病気のせいだ」

 アスリートが骨折して、本来のプレーができなくなったとしても、「骨折が治るまでは何もできません]などと言うだろうか。故障している部分に負担をかけないように、他の部分を鍛えたり、リハビリするはず。私の病状だって、一頃に比べたら、はるかに良くなってきている。もう、病気を言い訳にする状態は、とっくに抜け出しているはずだ。

 中学生の時の親友であり、良きライバルであった奴と、よく、こう言い合っていたのを思い出す。

    「頭と体は、使わないとあっという間に鈍る」

と。今の私は頭も体も鈍りっぱなしだ。すっかり錆び付いてしまっている。

 体は、年齢を考えると、まだギリギリでメタボのラインを超えるか超えないか。まだ、ウォーキングなどから運動を始めれば、じきに取り戻せそうに思う。

 だが、頭のリハビリには、かなりの時間も根気も必要だろう。至急、取りかからねば。

追記
 それにしても、こういうブログを書く作業は好きだし、完全に支離滅裂な文章を書いてはいないと思っている。

 時間や字数に制限が無いためか。推敲も自由だ。だが、自分で読んでも酷く回りくどく、やたらと長い文章も多い。

 「好きこそものの上手なれ」。他人に読んでもらえるよう、簡潔な文章で書く練習も、頭のリハビリになるといいのだが。