野球が…

 一昨日まで熱心に観戦していたクライマックス・シリーズ。いよいよ終盤戦というのに、今日は観ていてさっぱり楽しめない。

 以前、よくあったように、「頑張っている選手と頑張っていない自分」を比較して落ち込んでいるわけではなさそうだ。

 だが、今日は「ちっこい球を、必死で投げて、棒きれで打って、走ったり取ったり。何が面白いんだろう?それを観ている大勢の人間が、何を一喜一憂して騒いでいるんだろう?馬鹿馬鹿しい」と、思い切り冷めきっている自分がいる。我ながら、こうも落差があるとやりにくい。脇にいる妻もご機嫌斜めだ。当たり前か。

 日中のパ・リーグの試合はまだ起きて眺めていたが、夜のセ・リーグの試合は始まる前からもう爆睡。この思いっきり低いテンションといい、馬鹿みたいな睡魔といい、分析するまでもなく、明らかに「うつ君」が居座っている。

 それでも、音楽が雑音ではなく音楽として聞こえ、異様に長い睡眠の合間に本を読みふけることができるだけ、ずいぶんましか。

 いやがる自分に喝を入れ、思い切って外へ出て気分転換を図るべきか、怠惰な自分に身をゆだねて、だらだら過ごすべきか。などと考えていたらまた爆睡してしまい、すっかり夜中になっていた。