「あきらめ」

 近頃、いや、これまでの人生ずーっとかな、思い通りにならないことがあると、嘆いたり、ぼやいたりしてばかり。

 最近も、あーだこーだとぼやいてばかりいたら、愚痴を聞いて下さった方々の中から、「あきらめの境地に至るのも、ひとつの手かも知れないね」というような言葉をかけて頂いた。

 「あきらめ」。なんだか「もう、無理〜」と白旗を揚げるイメージ。正直、いい気分じゃないけれど、「生きていくためにはやっぱり必要なのかなぁ」、「あるがままを受け入れる寛容さが必要なんだよなぁ」と自分に言い聞かせてみる。

 でも、「あきらめ」という言葉を漢字で「諦め」と書いて、ふと思い浮かんだ。

 文字の本来の成り立ちは分からないけれど、「諦め」っていう字は「言帝」、「言(ごんべん)」に「帝(みかど)」と書くのだな。
 だからどうしたってわけじゃないけれど、そんなことを考えてみると、「諦め」と言う言葉が後ろ向きなイメージから、何だか偉そうな、達観したような言葉にも思えてきた。
 ついでに、「負けるが勝ち」なんて言葉も浮かんできたぞ。

 これからは、諦める時は、堂々と偉そうな気持ちで諦めてみようかな。ちょっぴり何かが変わるかも知れないぞ。大げさかな。(笑)