この穴は何?

 先日、オカリナ仲間のHさんと練習していたときのこと。
 二人の音が合わない。音色ではなく、音が。私の音が間違っているのは明らかだった。だが、楽譜を読み間違えているわけではなかった。なぜだろうと思いつつ、しばらく練習を続けていた。

 だが、あまりにも音が合わないので気持ち悪く、指遣いを確認してみた。すると、すべての穴をふさいでいるべきところで、なぜか1か所だけ空いている。不思議に思って尋ねてみた。「Hさん、この穴、なんで空いているんでしょう?」

 次の瞬間、Hさんに爆笑された。「くにさん、小指はどこ行ったん?」なるほど、左手の小指がお留守になっていた。道理で音が合わないわけだ。オカリナを始めて2年になるが、こんなこと、今までにあっただろうか?我ながら、呆れてしまった。最近、どうも集中力が欠けているようでいけない。

 もうすぐお師匠さんが、稽古を付けに来て下さるというのに。ちょっと気を引き締めて練習しなくては。