笑顔で表彰台に上がるには?

 妻の影響で、トリノオリンピックの頃から、フィギュアスケートをよく観るようなった。ただ、素人ゆえ、また記憶にあやふやなところが多いため、以下の文章には謝った記述もあるかと思う。予めご了承いただきたい。

 さて、今シーズン私が注目しているのは、笑顔がとても素敵な村上佳菜子選手だ。今シーズンからジュニアからシニアに上がってきたばかりだが、めざましい活躍ぶりだ。

 しかし、そんな彼女でも緊張には非常に弱いらしい。NHK杯では、ショートプログラムでは素晴らしい演技を見せた。しかし、フリープログラムではかなり緊張した表情で演技に臨んでいた。ジャンプで3度転倒するなどして、総合では三位。表彰台には上がれたものの、本人にとっては悔し涙の表彰台となった。

 そんな彼女だが、グランプリシリーズ2戦目では総合優勝、グランプリファイナルでは3位(日本人最高)となった。その時の演技での彼女の顔からは、ガチガチの緊張は消えていた。そして、村上選手らしい笑顔の表彰台となった。

 その後、某テレビ番組のインタビューで、インタビュアーが「成功の秘訣は何ですか?」だったか、「その自信はどこから生まれるのですか?」という旨の質問をした。

 それに対して村上選手は、「とにかくたくさん練習して、失敗しなくなるまで練習することです」という主旨の回答をしていた。

 確かに、「自分は何度繰り返しても失敗しないのだ」と自身を信じることができれば、これほど強い「自信」は無い。あどけなさの残るあの笑顔の裏に、それほどの執着心があることを知り、感心を通り越して、ある種の恐さのようなものさえ感じた。彼女に学ぶべきことが山ほどありそうだ。

 いずれにしても村上選手には、今後も素晴らしい演技で観客を魅了して欲しい。そして、次々と好成績を収めて欲しいものである。