仮病?仮病じゃない?

 近頃何だか、これまで以上に自分が怠け者のような気がしてならなくなってきた。


 「だめだ、うつ状態だ〜」と言って、やるべきことを出来ないと言って、やらずにいる。これって、仮病を使っているんじゃ無いのか?


 知人は「そんなことは無いよ、大丈夫だよ」と言ってくれるけれど、本当にそうなんだろうか?「悩んでいても仕方ないし、その言葉を信じて悩むのはやめる」と言ったんだけど、やっぱり頭を離れない。


 病気はずいぶん良くなったはず。
 もう、そろそろ出来るんじゃ無いのか?
 やりたくないだけなんじゃ無いのか?
 怠けたいだけなんじゃ無いのか?
 甘えているだけじゃ無いのか?


 ただ、一つだけ、自分でも「もしかすると、やっぱり、仮病とは少し違うのかな?」と思うことがある。
 ずっと楽しみにしていたお出かけなのに、その日になって急に行きたくなくなって寝込んでしまう。前売り券を買って楽しみにしていたコンサートで、落ち込んで帰ってきたこともあった。
 前々からずっと、「面倒だな、行くの嫌だな」と思っていた講演会や出張が、急に楽しみになって、ワクワクしてしまう。長時間の講演を一睡もせずに聴いて、周りのことなど気にせずに演者に質問しまくる。
 仮病って普通は、やりたくないことから逃れるために使うためのものだよな。だとしたら、ちょっと変わっている。

 やっぱり、躁君、うつ君という厄介者のなせる技か。
 だとしたら、仮病かどうかを悩むのは無意味じゃないか。仮病じゃ無いなら、仮病を治そうとしたって治らないじゃないか。
 躁うつ病の仕業なんだ。だったら、病気を治すことこそが唯一の解決策なんだ。


 仮病かどうかを悩んでばかりいて、そのせいで病気が良くなかったとしたら?
 結局、いつまで経っても、嫌なことも好きなことも思い通りに出来ないじゃ無いか。
 ずっとそのままでいたら、結局、本物の怠け者と違わなくなってしまうんじゃないか?


 でも、この結論も、今初めて到達したものじゃ無い。
 今までに何度も自問自答してきた。
 だからこそ、いい加減、無駄な悩みの無限ループから向け出さなくては。