言い訳は必要か?通用するか?

 躁鬱病を発病してからと言うもの、仕事どころではない体調が続いていた。それどころか、出勤すらままならない日々も、かなりの間続いていた。大部分の企業では、とっくにクビになっていてもおかしくないだろう。

 治療やカウンセリング、そして多くの方々の支えがあって、近頃ようやく、人並みの状態に近づきつつある。

 しかし、そんなことをしている間に、すでに40歳を過ぎた。内部的には「体調を崩していたので、その間、成果が出せなくて。これから頑張ります」という言い訳で、ある程度は許してもらえている。

 だが、年齢とともに肩書きだけはそれなりにもらっている。外部の人の目には、「こいつ、年ばかり食っているが業績もないし、中身は空っぽだな」と映るだろう。
 そうかといって、前述のような言い訳を、外部の人に対してわざわざ言うのは如何なものだろうか。言ってみたところで、何が変わるでもないだろう。
 そんなことを気にしているより、今は現状の自分をさらけ出して、馬鹿にされるならされるで、それも致し方ないか。

 いちいちそんなことを恥じて、気にして落ち込んでいても何も生まれないさ。少しでも業績を上げ、年相応、肩書き相応のところへ自分を近づける努力をする方が良かろう。

(と、格好いいことを、言うは易いんだが、行うのはなかなかね…)