デジカメ万歳!

 年寄りの昔話。

 中学生になったときにお年玉貯金をはたいて、ようやく一眼レフカメラを手に入れたな。
 RICOH"XR 7"

でも、このカメラは電子シャッターで、バルブだと電池が持たない。当時は友達と一緒に天体写真にハマっていたんで、程なくRICOHを下取りに出して、完全メカニカルの"Nikon FM"を買ったのだった。

ついでに、フォーカシングスクリーンを前面マットに交換して。

 子どもにはフィルム代が高いから、レンズをあちこちに向けて、シャッター速度、絞り、ピントをすべて手動で合わせて、フィルムの無いカメラのシャッターをきっては、その快音に浸っていたっけ。

 同時プリント代もやっぱり馬鹿にならないから、フィルムを入れた時には、露出、ピント、構図を思い切り慎重に決めてから、シャッターを切ったものだ。

 当時は、自分の写真を多くの人に見てもらうには、カメラ雑誌(「CAPA」とか「月刊カメラマン」)のフォトコンテストに投稿するぐらいしか、手は無かったんじゃ無いかな。一度しか採用されなかったけれど。あとは、写真部が文化祭に出展、といったところか。

 それがデジカメになって、写真を撮るという行為が一変したね。フィルム代を気にせずにバシャバシャ撮れるし、現像を待たずにすぐに撮影結果が確認できる。失敗写真はバンバン消しちゃえばいい。さっき投稿した黄昏の写真も、いつの間にか72枚も撮っていた。露出や焦点距離を変えながら。昔なら、ちょうど36枚撮りフィルム2本分だね。

 で、SDカードをPCに突っ込んで画像を取り込み、失敗作をどんどん消していった。残ったのが、投稿した3枚。

 誰かに見てもらいたいと思えば、ハイクやダイアリー、その他のブログやフォト蔵に載せれば、多くの人に見てもらえる。

 銀塩フィルムの時代は懐かしいし、デジカメには無い良さがあるけれど、アマチュアが写真を道楽では無く趣味で撮るには、やっぱりデジカメの登場って、大革新だな。

 ただ、あまりにも機能が増えて、おじさんには使いこなすのが難しいよ。絞りやシャッタースピード、露出補正医を、何とかボタンを押しながらダイヤルを回す、っていうのはなかなか覚えられなかったり、暗いところだとどのボタンを押すのか分からなくなる。
 昔のカメラみたいに難しいことは考えずに、絞りをレンズマウント近くのリングで、シャッタースピードや露出補正は上面のダイヤル一つで決められるようなデジカメ、ないかなぁ。

 FUJIFILM FinePix X100?

 そうそう、あんな感じの。でも、ちょっと高いんだよなぁ。それから、レンズ交換ができれば最高なんだけどね。X10のマニュアルズームとダイヤル単体での露出補正、これも悪くないか。でも、その前に手持ちのデジカメ、つぶれるまでつかい倒さなくちゃね。