ウォッシュレット、はじめました

 我が家のトイレをウォッシュレットにして欲しいと、妻が言い出した。実は私も、前々からそうしたいと思っていた。

 だが、水道屋に問い合わせると、総額7,8万円ほどかかるという。安くは無い。というか、我が家にとっては、正直言って高い。

 そこで、安く取り付ける方法は無いかと探してみたら、家電メーカーから安い製品が出ているのを知った。「こんなの自分で取り付けられるのだろうか」と、実のところ不安だった。だが、自分で取り付けられなければ、水道屋に取り付けだけ頼めることを確認したので(工賃がいくらになるか確認し忘れたが)、少々ためらいながらもAmazonで注文。13,370円也。

 今日、ようやく時間が取れたので、取り付け作業にかかった。だが、取り付けに先立ち、やはり不安がよぎる。我が家は築40年ほどの集合住宅。今まで、ドアのオイルダンパーやドアノブなどなど、壊れたので交換しようとホームセンターや関連部品の専門店で尋ねたが、「そんな古い規格のものは、今はもう手に入らない」と言われたことも幾度か。
 
 まあ、いざというときは、工賃がだいぶかかるだろうがプロに頼めるからと割り切って、作業開始。しかし、最初の工程からつまずいた。のっけから、止水栓の形状が取説と少々違う。取説の冒頭に「まず、止水栓を閉めて下さい」とあるが、恐らく建築以来、ほとんど回されたことが無いのだろう。止水栓には緑青がつき、回そうにもうんともすんとも言わない。スプレーオイルを注してみてもまったく歯が立たない(これは、元栓を閉めることで解決したが)。

 気を取り直して、いよいよ取り付け作業開始。パイプの取り付けには少々手こずった。一方、本体の取り付けはあっけなかった。3時間程で完成。私としては、ほぼ予想通りの所要時間だったが、手際のいいひとなら、もっと短時間で終えられるのだろう。

 久々に骨の折れる日曜大工だったが、お金が浮いただけで無く、なかなかの満足感が得られた。もちろん妻には思いっきり、どや顔をしてみせた。だが、妻の反応にはいまいち満足感が得られなかった。まあ、いいか。

 何はともあれ、これで我が家のトイレもぐっと快適になった。

 めでたし、めでたし。