うつ病でも、目指すは「完治」「治癒」ではなく「寛解」となる場合もあるらしい。

 うつ病躁うつ病は似て非なる病気だということは、主治医から説明を受けており、専門医の書いた本にも、そう書いてある。症状は似ていても発病のメカニズムは異なる。躁うつ病も、うつ病同様、精神的ストレスが発病のきっかけになるケースはあるが、躁うつ病になる素因を持っていなければ発病しない。また、躁うつ病の生涯有病率は1%、つまり100人に1人程度だと。

 そして、「躁うつ病」は「完治」する病気では無いので、「寛解」状態へと持って行き、その後も気分安定薬を服用し続けることで、ずっと寛解の状態を維持する、と。もちろん、躁うつ病においても薬物療法だけでは無く、認知療法も有効だし、必要なことは確かなようだ。

 しかし、うつ病に関するネット上の記事やブログを読んでいて知ったのだが、うつ病でも完治ではなく寛解を目標とする場合があるらしい。すべての患者さんに当てはまるのか、ということまでは調べていないが、うつ病は再発しやすい病気ゆえ、再発を防ぐために薬物療法を続けること、すなわち「寛解」を薬で維持する必要があるらしい。

 以下、医療法人なかおクリニックのウェブサイトからの引用。

 うつ病の治療を開始してから、症状が改善し、かつ安定するまで、通常、 6〜12週間かかります。これをうつ病治療における急性期といいます。うつ病が治療に反応し、よくなった場合を寛解したといいます。さらに、こうした寛解状態が、4ヶ月以上安定して続いた場合は回復したといいます。完全に回復する前に、症状が再び現れた場合は再燃したといい、完全に回復した後に、症状が再び現れた場合は再発したといいます。

 薬物治療は、うつ病の再燃を予防するために、その後もさらに6ヶ月は継続しなければなりません。この時期を継続期といいます。その後は、1ヶ月程度かけてゆっくりと薬物の量を減らし中止します。ただし、3回以上うつ病をくり返した場合などは、再発を防止する目的で維持療法を続けなくてはなりません…

 まったく知らなかった。うつ病躁うつ病とは異なり、薬物療法認知療法などによって「治癒」しうるものと思い込んでいた。勉強不足だった。(汗)

 だが、うつ病にしても躁うつ病にしても、私を含めて、少しでも多くの患者さんたちが、日常生活に差し支えの無い「治癒」ないし「寛解」状態となり、穏やかな日々を送れるようになることを強く願う。

【参考】

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うつ病:薬物治療の特徴や治療継続の重要性について
 http://www.nakaoclinic.ne.jp/disorders/dep2_2.html
躁うつ病ってなに
 http://aqugemi.net/souutu/souutu.html